珪藻土は植物性プランクトンの化石といわれ、その多孔質の性質から機能材として用いられてきました。掘り起こされた珪藻土自体に発がん性はありません。しかし、国内でとれる珪藻土は色がついており、また地層によって色がまちまちなため、色の管理のため高温で焼成されます。その過程で珪藻土に含まれているシリカ(無害)が結晶化します。
このいわゆる結晶性シリカが発がん性を有するとされ、世界保健機構(WHO)のがん専門機関であるIARCによってgroup1(人に対して発ガン性を有する)に分類されています。他にgroup1に分類されているものとしてはアスベストがあります。
もっとも、この分類は職業性暴露といって珪藻土工場で働く人達への危険性をしめしたもので、通常の塗り壁の原料としての焼成珪藻土の発がん性はgroup3(人に対して発がん性を有するかわからない)に分類されています。
そうは言っても「壁が崩れたらどうなるの」等心配ではあります。
そこで、当社ではアメリカから生の珪藻土を焼かずに乾燥させた乾燥珪藻土を輸入し原料として使うことにより、安全性を高めています。